これからホームヘルパーとして働くことを考えている人もいることでしょう。
しかしホームヘルパーの仕事内容や範囲については、まだ漠然としたイメージしか持っていない人もいるのではないでしょうか。
そこで、ここではホームヘルパーの基本的な仕事内容について解説します。
まずホームヘルパーとは、介護を必要とする方の居宅へ直接訪問して、日常的な「生活援助」と「身体介護」を職業として行う者を指します。
ただし誰もがホームヘルパーとして働けるわけではありません。
かつては「ヘルパー2級以上の者」に限定されていましたが、2013年度以降からはヘルパー2級に代わり「介護職員初任者研修」以上の資格を有する者と定められました。
ちなみに既存の「ヘルパー2級以上」の有資格者でも有効です。
ホームヘルパーの仕事内容は大きく分けて、「生活援助」と「身体介護」の2つになります。
前者は食事をはじめ入浴や排泄などの介助を主に指します。
後者は体位や姿勢変換あるいは起居動作など、利用者の身体に直接触れるような介助です。
ただし利用者やその家族の言われるままに、何でもこれらのサービスを提供できるわけではありません。
サービスの対象者はあくまで利用者本人のみであり、提供するサービスの種類や時間についても、予めケアプランで作成された範囲に限定されます。
これらは介護保険制度の上で、法的に細かく厳格に定められています。
したがって、ケアプランの範囲外のサービスを求められても拒否できるのです。
利用者の分はもちろん仕事内容に含まれますが、例えばその家族の分の洗濯や食事の用意など、まるでは提供できないということを知っておくと良いでしょう。